連載エッセイ@
久方ぶりの仲人
横路 由美子

 久方ぶりに仲人を仰せ付かった。知事の間は何ヶ月も先の予定は立てられなかったので、仲人はほとんどお断りしていた。

 今回の新郎は新聞記者、新婦はNHKの手話ニュースのディレクターをしている。それぞれが、それぞれの仕事を持っていて、今のところ東京と大分で離れて暮らすという。

 新しい夫婦のあり方だと仲人の挨拶で言ったが、札幌と東京で離れて暮らす我々とどう違うのと思ってしまった。若いときも、ある程度歳をとっても、夫婦離れての生活が大変なのは実感である。

 着物を出し、バッグと草履を揃えると、先頃亡くなられた竹田厳道さんのことを思い出し胸が詰まった。知事当選直後、「公式の場も多くなるでしょう」と、お祝いにバッグと草履を対で下さった。

 横路節雄とともに夕張をふるさととし、仲の良い飲み友達でもあった竹田さんが、父の死後、父親代わりを公言され細やかなお心遣いをして下さったことを、本当に有り難く思う。

 自分では気付かないたくさんのご縁や応援に支えられていることを、いつも忘れてはならないと思う。仲人は我々二人にとって、良き反省の機会になった。