今日の行動・メッセージ
2007年6月


6月12日(火)
 メキシコ下院議長一行を衆議院として公式招待いたしました。本日、議長表敬と歓迎の夕食会を催しました。
 メキシコは上下両院からなる二院制ですが、議員の連続再選が禁じられています。したがって、有力政治家は様々な公職を歴任するのが例となっていて、今回訪日されたセルメニョ議長は、最初の下院議員当選の後、地元市長、上院議員を経て、再度下院議員に当選し、現在議長を務めています。
 メキシコは、明治維新後、わが国が初めて平等な立場で条約を結んだ国であり、古くから友好関係を維持してきました。また、函館の五稜郭に陣取り、明治政府に対峙したことで知られる榎本武揚は、その後明治政府に重用され、外務大臣まで務めますが、彼は今から110年前に初めてのメキシコ移民団を送り込みます。中南米への移民としては最も早い時期のものです。
 現在では、EPA(経済連携協定)の発効によって貿易量も飛躍的に拡大し、昨年からはメキシコとの直行便も就航しています。中南米諸国は遠方ということもあってわが国ではなじみが薄い傾向もありますが、国際政治における活躍は無視できないものがあります。表敬と夕食会を通じて、忌憚のない意見交換ができました。

 
6月4日(月)
 中国全人代とチュニジア議会から、それぞれ表敬を受けました。

 中国全人代から、環境資源保護委員会の一行が循環型経済システムに関する実情調査のため訪日されました。実務的な内容については、衆議院経済産業委員会のメンバーや関係省庁との意見交換が予定されておりましたので、環境問題全般について意見交換いたしました。
 中国が急速に経済成長を遂げるとともに、経済格差の拡大や環境汚染といった負の側面も社会問題化していることは周知のとおりです。私も去年中国の雲南省と広州を訪問した際には、湖の汚染や太陽が見えないほどの大気汚染の現状を直接見聞し、事態の深刻さを認識いたしました。さらに環境問題は中国国内だけにとどまらず、光化学スモッグ、黄砂、海洋汚染という現実の問題としてわが国にも影響を及ぼしています。
 ちょうどわが国でも、高度成長の時期に同様な事態に見舞われました。水俣病やイタイイタイ病などの公害病で多くの被害が出ました。1970年にはいわゆる公害国会が開かれ、大気汚染、水質汚濁等関係諸法案を集中的に審議したこともあります。
 中国においても法律的な規制措置を早急に整備するとともに、環境分野における日本の進んだ技術開発を参考に、経済一辺倒ではなく、経済成長と環境保護が一体となった効果的な措置を取る必要があります。

 チュニジア議会から、対日友好議員連盟一行の表敬を受けました。チュニジアはアフリカの北に位置し、地中海に面した国で、古代からヨーロッパとの交易で栄えた国です。政治的にも安定した国で、経済も順調に発展しています。石油資源という点ではあまり恵まれていませんが、人材づくりを中核にした国づくりを進めています。
 昨年1月には河野衆議院議長がチュニジアを公式訪問しておられ、議会間の交流も定着しています。今回の訪日もその一環です。私も議会間交流の一層の深化・発展とチュニジアにおける健全な民主主義の一層の進展・定着への期待を申し上げました。
 一行はその後、広島の原爆慰霊碑を訪問するほか、日本の一般家庭を訪れ交流をする予定です。一行は、日本・チュニジア間の連帯強化を歴史的、社会的にも深めるという観点からこのような日程を希望したそうです。わが国は長年にわたり、核不拡散・核軍縮を訴え続けてまいりました。その意味でも、世界各国の政治家、リーダーが広島、長崎を訪問することは意義深いことだと思います。