今年の課題「経済・格差・安全保障」

 

 皆さんこんにちは、横路孝弘です。
 ご挨拶が遅くなり、申し訳なく思っております。まずは昨年末の衆議院総選挙で、皆様方の多くのご支援によりまして当選できましたことを心から感謝を申し上げます。

 昨年の総選挙は、安倍内閣の経済政策や外交安全保障、社会保障など多くの課題があったにもかかわらず、戦後最低の投票率の結果をもたらしたことは残念でなりません。
 しかも世論調査では、アベノミクスの効果は地方には全くない、原発の再稼働には反対である、集団的自衛権の行使も認めるわけにはいかないという意見が6割も占めながら、その声に応えることが出来ませんでしたことは、私ども民主党の責任であり、本当に申し訳なく思っております。
 これから私どもは再び政権を担える政党になるために、今後も国会、地方議会含めて頑張って参りたいと思いますので、変わらざるご支援を心からお願いを申し上げたいと思います。

 今年の問題の一つはまずやはり経済です。
 アベノミクスの経済政策によって円安が進み、食料などが値上がり家計も厳しく、また資材や原材料が上がって中小企業も大変苦しい経営をしています。
 その中で明るい話題の一つは、原油の市場価格が下がっていることです。高い時には1バレル100ドルでしたが、これが今では50ドルを切っています。
 しかし石油、ガソリンの値段はどうでしょうか。高い時は170円もした。いま原油価格は半分以下になっているのですから本当は80円台に下がらなければいけないわけです。しかし残念ながら円安によってその下がりを止められています。
 さらに日本銀行は、物価を上げようとしていますから、物価が安くなるということには抵抗して、またいろんな政策を打とうとしています。これは本当に本末転倒でございまして、やはり物価が下がればそれによって消費も増えていく、消費が増えれば生産活動そのものが活発になっていくということで経済というのは良くなるわけでございまして、それに逆行していく政策というのはやはり変えていかなければいけないと思っております。

 もう一つは何と言ってもやはり格差が広がっていることです。
 私どもは代表選挙をやりましたが、3人の候補の共通した認識は、今の格差の拡大を阻止するために、やはり税による配分を変えていこうと、税と社会保障の一体改革というのはやはり何としても必要だというように考えています。
 たとえば税で言えば所得税の累進税率を上げるということとか、相続税を強化するというような政策が必要になっていくわけでございまして、何としてもやはり格差の少ない社会、これに向けてこれからも努力をしていきたいと思っています。

 もう一つは我が国の安全保障です。
 いま2人の日本人がイスラム国に捕らわれていますが、こうしたテロ組織やテロ行為は絶対に許してはなりません。そして同時に、中東に対して日本はこれまで全く中立な立場にあるわけですね。ヨーロッパ諸国というのはもともと中東を分割し、勝手に国を作り上げてきた、そういう過去の忌まわしい歴史を持っているわけですが、日本はそういう歴史が全くない国でございます。本当は様々な仲介に入ることのできる、そういう国なんですね。
 しかしこれから集団的自衛権の行使が認められたらどうなるでしょうか。集団的自衛権の行使で米軍ばかりではなく、その他の軍隊に対しても後方支援ができるようになります。もし中東へ軍事的な進出が他国の軍隊によって行われたときに、要請があれば日本もそれに参加し得るというのが集団的自衛権の行使です。
 そうするとどうなるでしょうか。ますます多くの日本人はテロの対象に残念ながらなってしまうというような事態を迎える危険性をはらんでいるわけでありまして、この集団的自衛権の行使も絶対に認めるわけにはいきません。

 さらに大きな問題は、日本は武器の輸出を成長産業の一つにしました。そのためにいま政府は何をやっているかというと、武器を買う国の買う力が弱ければお金を援助するか、あるいは融資を行うというようなこととか、どうしてもお金のない国には日本政府が武器を買ってそれを贈与するというようなバカげたことを議論しています。
 武器を世界にばらまいて、いったい世界が平和になるのでしょうか皆さん。リビアの例を思い出してください。あのカダフィを打倒するためにヨーロッパをはじめ先進国や中東のカタール等が武器を反政府勢力に提供しました。カダフィ政権は崩壊しましたが、その後、統一した国家もできることなく、その武器が今やアフリカ全土に広がっていって、これがまたイスラムの過激な勢力を力づけているのです。

 どうか皆さん、そうした意味で今度の国会も大変重要な国会でございます。さらに4月には統一自治体選挙も行われます。北海道知事選挙、札幌市長選挙、自治体議員選挙における全員の当選を願って、私どもも努力をしていきたいと思っております。
 どうか皆さんの変わらざるご支援、そしてこの1年間何よりも健康でありますことを祈念いたしまして、新年のご挨拶といたします。ありがとうございました。


   2015年 1月 25日

横 路  孝 弘