民主党北海道4つの重点政策の推進に向けて

 

 皆さんこんにちは、横路孝弘です。
 この度の参議院選挙では選挙区の小川勝也さん、そして比例区候補のために皆さんのご支援を頂きました。おかげさまで北海道では、小川さんが見事当選することができましたが、全国的には厳しい結果となりました。

 各新聞は「ねじれ解消」と言っていますが、これはよく意味がわからないですね。日本は衆議院と参議院という二院制で、衆議院のやることを参議院はチェックをしてより良い政治にしていこうという主旨で二院制になっているんですね。
 何かねじれ解消が良かったみたいに言っていますが、このチェック機能が参議院でなくなるわけで、ただただ衆議院ですでに自公で三分の二を持っているこの勢力が全てを押し通していくということで言いますと、民主主義からは程遠い結果になったと言わざるを得ません。

 私ども民主党北海道は今回の選挙にあたって4つの政策を皆さんに訴えました。
 ひとつは憲法をしっかり守るということです。
 自民党の憲法草案のように、国防軍をつくって海外で武力行使をするという日本にしてはいけないということを訴えて参りました。

 もうひとつは原発ゼロ社会を実現するということです。
 福島第一原発の事故はまだ終わっておりません。毎日400トンもの水を使って冷却をしなければならない。その水が海を汚染するという状況にあるわけでございます。
 私どもは原発の新設は認めない、40年経ったものはそれで終わりにする、下に活断層が通っているような原発は認めない、しかも使用済み核燃料が原発の敷地内のプールで満杯になってもう置く場所がないというようなものも止めていかざるを得ないと思います。
 そういう政策を通して、自然エネルギーを推進していこうということを皆さんに訴えて参りました。

 もうひとつは反TPPということです。
 投資や貿易の自由化ということなんですが、たとえば農業の関税をゼロにしようと、ゼロになりますと北海道の農業は壊滅的な打撃を受けることになります。
 しかもこのTPPのアメリカとの交渉で、安倍さんは大失敗をしてしまいました。TPP交渉と並行して日米間で食品の安全であるとか、環境の問題であるとか、あるいは保険、医療など10項目の問題について、規制や関税の壁をなくそうという議論をしたですね。たとえば食品添加物でいいますと、日本で認めている添加物は800種類、アメリカは国内同様に3000種類を認めるよう要求しています。あるいは遺伝子組み換え食品、もう日本でもすでにトウモロコシは遺伝子組み換えのものが1600万トンも入ってきて、食用油の原料などになっているのですよ、みなさん。
 こういうものを日本の場合は食品安全委員会でチェックをしています。そのチェックをしている食品安全委員会にアメリカを参加させろと要求されているんですね。日本の国民の健康を考えるそういう仕組みに何でアメリカの輸出業者の代表を入れなければいけないのでしょうか。アメリカに日本の国民の健康を委ねるわけにはいきません。

 そして第4に格差の是正です。
 いまどんどん貧富の差が拡大していっています。20代の皆さんを含めて、働いている人の38%が非正規社員です。長いこと働いても給与は上がっていきません。社会保険も必ずしも適用されるということでない状態です。こういう人々がどんどん増えているんですね。特に20代の人たちはそういう厳しい環境に置かれています。
 これをしっかり解消していく、そのための経済や景気をどうしたらいいのか。アベノミクスというのは公共事業と金融緩和という従来の方式です。私どもは保育、教育、医療、介護、障がい者福祉、本当にみんなが必要なところにお金を投入することによって、子ども手当を1兆円から2兆円にする、高校の授業料を無償化する、医療の診療報酬改定や介護の診療報酬改定をやる、障がい者福祉を充実する、そういうお金は地域に落ちるお金なんですね。
 金融緩和して企業にお金を流しても、いま大企業は海外に投資しています。海外に投資したお金は地域で動くお金ではありませんよね。ですから本当に地域に雇用と経済の力を付けていこうとすれば、保育、教育、医療、介護、年金あるいは障がい者福祉といったところに力を入れることが大事なんですね。
 こういうことを主張してきましたが、結果は残念なことになりました。

 これからの国会で安倍さんは社会保障の抜本的見直しだとか地方財政のカットを訴えています。国会の中でしっかり議論して、皆さん方にまた情報をしっかりと伝えて参りたいと思っております。
 ありがとうございました。


   2013年8月1日

横 路  孝 弘