復興に向けて、今こそ与野党協力を!

 

 皆さんこんにちは、横路孝弘です。
 今日は5月1日、メーデーの日です。
 4月30日土曜日ですが、国会が久しぶりに開かれて、この度の東日本大震災の補正予算が衆議院を通過いたしまして、1日2日と参議院の審議に委ねられます。

 久しぶりに札幌に戻って参りましたけれども、ともかくこの度の大震災は本当に1000年に一度あるかないかの、本当に大きな災害ですね。
 私も4月中旬に宮城県を視察してきました。福島県に近い山元町から仙台、そして塩釜、東松島などを見て参りましたが、テレビや新聞で見るのと全く違いました。もうともかく視界の360度が瓦礫の山で、自動車や船があちらこちらでひっくり返っているというような状況でした。
 仙台市内の2つの区を訪問させてもらったのですが、まだ瓦礫の撤去が始まっていないときでした。小さく道路だけが開けられているというような状況でございましたが、ずっと回ってみると、やはり海岸のそばに、景観が良かったからでしょう、病院があったり福祉施設があったり学校があったり、あるいは新興住宅街があったりしていまして、本当にこの度の震災、津波の被害、想像を絶するものがあります。

 私も知事のときに、奥尻島の地震、津波などをいくつか経験しましたが、それに比べても桁が全然違うと、福島県から青森県まで400キロに及ぶ大きな津波で、しかも亡くなった人もたくさんいると同時に、まだ行方不明の方がそれと同じくらいおられるというような状況でございます。
 震災発生以来、地域の中では役場の職員も警察官も自衛隊員も消防士も、みんな一生懸命復旧に当たって参りました。いろいろ後手後手というような批判がありますけれども、しかしこれだけ大きな災害で、誰も経験したこともないことを、皆さんのご協力を頂きながらやれてこれたのではないだろうかなというように思います。

 その上、原子力発電所の事故です。これは完全に東京電力が、いわゆる補充の電源が機能しなくなったときに一体どうなるのかということを想定した準備ができていたとは思えません。その混乱ぶりは大変なものがありました。
 私が、官邸やあるいは経済産業省で仕事をしている仲間の話を聞きますと、ともかく11日に地震が発生し、14日の夜になって東京電力は福島第1原発から第2原発に移すということを政府に言ってきて、その中で自衛隊や米軍にあとはお任せしますと、まあこれは言ったとか言ってないとか言われていますけれども、いずれにしてもそういう状況だったのです。それで15日の未明に、仮眠している総理を起こして、東電の社長も呼んで、埒が明かないから東電に乗り込んでいって、政府と東電の合同の対策本部ができたという経過になっています。
 それぐらい一番大事な初動で全く想定ができていなかったというのは本当に残念なことです。

 いまこうした状況の中で、世界も注目しています。アフリカの本当に貧しい国からもいろんな支援やカンパが届いています。国内でもたくさんのボランティアの人たち、そして都会でも福島県産の野菜ならば買って応援しようというようなこと含めて、みんなが応援しています。

 その時に本当に残念なのは、民主党の中で菅内閣を打倒しようという動きが出ていることです。信じ難いです。
 菅総理に対するいろんな批判はあると思いますけれども、しかし今その責任者を代えるということで、一体誰がやってどうなるんでしょうか。そのための時間が非常に無駄になるということをどう考えているのでしょうか。信じられません。世界の物笑いのタネにならないことを祈るばかりです。
 そしてこの菅内閣の中の政務3役、副大臣とか政務官、こういう人の中にまで菅内閣打倒ということで夜な夜な赤坂に集まって若い議員を集めて議論をしていると、こういうような人もいるというのは本当に見るに耐えないことです。

 野党もいろんな言い分はあるのでしょうけれども、しかし本当にこの時、まず与党がしっかりして、与野党でもって合意をしながら、今のこの時期、これからの復興計画、原子力発電そのものの安定、そして今後のエネルギー政策と、議論しなければいけないことがたくさんあるわけですから、そのためにみんなが力を合わせるときだと思っております。

 連休明け、今度は第2次の補正予算、それを含む復興計画、実質的にやっていくのはやはり市町村になると思います。市町村の主体性、自主性というものを尊重しながら、政府がバックアップする、国民も支援するというような形になることを心から願っておりますし、そのための努力を私も続けたいと思います。


   2011年 5月 1日

横 路  孝 弘