政府・与野党でしっかりと国会論議を

 

 皆さんこんにちは、横路孝弘です。だいぶ寒くなってまいりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

 国会が開会されて、予算委員会の審議が終わり、いよいよこれから法案審議というところに来ています。
 鳩山内閣が誕生して2ヶ月経ちましたが、みんな非常に頑張っていると思います。
 まず麻生政権時代のあの15兆円ものデタラメな補正予算のチェックをいたしまして、3兆円ほど凍結して、他の目的に使うことになりまして、今は全体の予算の事業仕分けということで熱心に議論が行われています。
 なかには地方交付税の見直しのように、もともと今の地方財政を厳しくしたのは小泉さんの三位一体改革ですから、地方財政についてはどうその税財源を充実するかということが問題なのもあるわけです。
 そういうやや状況認識について十分ではないようなものもありますが、その他の点については積極的な議論を行っていくという姿勢は評価されていいのではないかと思っております。

 ただ元々は財務省主計局が予算を付けてきたわけですよね。しかし今回の事業仕分けでは財務省がまず問題点の解説をしてから議論を行う仕組みになっていまして、財務省自身の今までの予算編成、あるいは予算についてどうして認めたのかというようなことなども本当はちゃんと発言してもらったほうがより姿が見えてくるのではないかと思っております。

 国会は何といっても、いま8つの会派がございますけれども、これらの会派、与党も野党も含めて政党間でしっかり議論をして、国民的な合意を得るというのが国会の役割でございまして、単に政府と野党だけで議論する場ではないということが大変大事なんですね。
 事業仕分けというのも、今は内閣がやっていますが、本来は国会の各委員会でやらなければいけないことだと思います。
 これからの国会審議の中で、国政調査権を使って、今までの行政のどういうところに問題があったのか、ムダとか秘密だとかについて、国会としても明らかにしていくことが大変必要になってきていると思っています。

 オバマ大統領が来日されて、日米間の話し合いが行われました。よく「日米関係はギクシャクしている」とテレビなどでコメントされていますが、実はギクシャクしているのは前のブッシュ政権のときの周りにいた人たちとギクシャクしているという話でありまして、向こうもこちらも政権が変わったわけですから、新しい政権同士でいろいろと議論していきましょうというのがオバマ大統領の周辺の意見なんですね。
 なんだか昔のブッシュ時代のいわゆる日本のことをよく知っているといわれている人たちの発言を取り上げて、ああだこうだとコメントするのは正しい選択ではないと思っております。

 さらに沖縄における問題、アメリカ兵の犯罪、交通事故、どうも車ではねて死なせたのではないかと疑われるような事件が起きても、これについて逮捕して捜査することも充分にできないというような問題など、相手があることですから、日米地位協定についてこれから時間をかけて話をしていかなければいけないと思っています。

 そんな問題も含めて、どうかこの4年間、皆様方には少し長い目で見ていただいて。試行錯誤もあります、あるいは失敗することもあるかもしれませんけれども、政権が代わるということはどういうことなのかということを日々のテレビなどを皆様方ご覧になってお分かりいただいていると思いますが、やはりしっかりメスを入れて変えるということで、ひとつ皆様方の寛容なお気持ちと、そしてまた厳しい叱咤激励をいただければと思っております。

 私も議長になりまして、特に外国からのお客様、各国の大統領や外務大臣、あるいは国内におられる大使の方とか、外国の皆様とお目にかかる機会が非常に増えました。
 また国会を代表していろんな場面でご挨拶をしたりしなければいけないときもありまして、忙しくしておりますけれども、元気で頑張っております。ありがとうございました。


   2009年 11月 14日

横 路  孝 弘