「一にも二にも三にも教育」で教育格差解消を

 

 皆さんこんにちは、いかがお過ごしでしょうか。
 国会は、いま衆議院では来年度予算と関連法案の審議が行われています。
 麻生総理、そして中川財務大臣、誠に恥ずかしい限りでございまして、私が心配しているのは、こんな状況が続くと国民の政治不信が高まって、「誰がやっても同じじゃないか」とか、「選挙に行くのはもうやめた」などと言う国民が生まれることを非常に心配しております。
 やはり何といっても政権交代が大事で、先進国でこれだけ長い間ほとんど政権交代がない、そこにやはり腐敗や癒着が生まれているんですね。それをしっかりと変えていかなければいけないと思います。

 麻生さんを一つ一つ批判していたらきりがないんですが、先日も青森でまたまた日教組攻撃をしたようですね。
 どういう内容かというと、ペットを家族の一員として考えている人もいるという教科書の記述があって、そこに家族と犬とが一緒に写っている写真があって、それを誰かがクレームをつけてその教科書の表現と写真を変えたんですね、犬を削ってしまったんですね。それを麻生さんが自慢しているわけですよ。
 しかしもともと教科書と日教組は関係ありませんし、犬でも猫でも家族の一員として大切にしている人がたくさんいますよ。この前、皇太子殿下の誕生日の写真やテレビの映像が出ていましたが、やはり犬を家族として大変大事にしているではありませんか。
 麻生さんのこのズレた感覚というのはどうしようもないですね。
 一日も早い政権の交代が大切だと思っています。

 いまの状況は、小泉政権以来の政治の責任ですね、日本のこの経済や社会の状況というのは。
 何といっても社会保障をカットして、教育予算をカットして、地方財政などもカットして、地方へのお金の流れを低くした。
 だから去年の4−6月からずっとマイナス成長なんですね。アメリカの金融危機以前からマイナスなんですよ。
 その上にトヨタとキャノンが大幅なクビ切りを率先して行ったということで、みんなの気持ちは収縮してしまった状況です。

 麻生さんが教育のことを触れましたからちょっとお話しますと、もともと日本の社会というのは、仕事と家族と教育の間で循環が成り立っていたんですね。
 学校を卒業すると就職する。ほとんどの人が正規社員として就職して、年功序列、終身雇用のもとで年功賃金。そういう中で一定の歳になると結婚して家庭を持って子育てをする。それで子どもが入学して卒業してという、そういう循環だったわけですよ。

 ところが小泉政権以来、まず例えば低賃金、不安定労働がもういまだいたい4割を占めています。さらに他方、世界一の長時間労働というものが存在しています。
 その結果、雇用や収入に格差が生まれています。その格差は、その人々の生活にも影響していくわけですね。さらにそのことは教育による格差につながっていきます。そして就職に格差が生まれてくるんですね。
 こうやってまた低賃金、不安定労働というような循環になっていまして、これでは日本の将来は本当に暗いものになりますね。

 子どもをみんなで育てて、そして仕事があって、その仕事を一生懸命やればその収入で生活できるという社会の基本にしていかなければなりません。
 そのためにはまず、サッチャーの後にブレアが「一にも二にも三にも教育だ」と言ったように、教育をしっかり大事にして、親の収入の違いによって子どもの受ける教育に格差が生じないようにしていかなければいけないと思っています。

 教育予算も、GDPとの関係で言いますと、OECD34カ国中28番目と、小泉さんが教育予算をカットにつぐカットをしてきました。
 そんなことや、それから不安定労働などのこともあって、いま子どもたちはどうなっているかというと、宿題をする時間は46カ国中最下位なんですね、宿題しなくなりました。テレビやビデオを見る時間は46カ国中1位なんですね。
 先生方はどうかというと、法定労働時間は日本はだいたい年間で2000時間近くで、一番長いんですね。その中で授業の占める割合はどうかというと、これは一番低いんですね、26%です。ですから本当に雑務、文部科学省からの様々な要求の雑務がいかに多いかということを示しているわけです。

 もっと教育にお金を使い、そして民主党が言うように、中学3年生以下の子ども全員に月2万6千円の「子ども手当」を支給するなどして、教育をまずしっかりと復興していかなければいけないと思っております。
 やることはたくさんございますので、ぜひ私のホームページなどを見ていただければと思います。ありがとうございました。

   2009年 2月 23日

横 路  孝 弘