本会議で政権交代後の公約発表

 

 皆さんこんにちは、横路孝弘です。
 今日お話しているのは10月6日でございますが、今日から衆議院の予算委員会が始まりまして、今週いっぱいかかるでしょう。
 週明けには参議院の予算委員会が始まる。あの汚染米の問題、それから厚生年金の改ざんの問題、民主党が要求した資料は自民党と相談して提出するかどうか決めますよというような役所と自民党の情報隠し、資料隠し問題。こういう現実などを厳しく追及する予定になっています。

 衆議院本会議の代表質問を皆さんは聞かれたでしょうか。ここで私ども民主党は、予算について、そして公約について次のようなことを発表いたしました。
 まず政権をとったら最初の予算編成でやるべきこと。それから法律の改正を伴うこと。たとえば法律改正を伴うものとしては、介護保険法でありますとか、障害者自立支援法といったような法律を改正して、そして障がい者の人の1割負担を解消するというようなこと。そして政権の4年間で実現することというように、優先順位をつけて、そして予算編成と公約の実行を進めていきたいと考えています。

 すぐやることのひとつは、たとえば中小企業に対する特別信用保証制度。これは平成11年から3年間ほどやったのですが、非常に効果を発揮いたしまして、資金繰りで苦しんでいる企業を救うことができたんですね。それで雇用面でも10万人以上の人々が企業が倒産しないで働く場を失うこともなくなったといって喜んでおられます。
 いまこれは8割補助なんですね。信用保証協会が保証して、銀行がお金を貸す。銀行が貸したお金の8割を国が保証しましょうという制度なんですが、それを今度は10割保証しましょうと。10割保証すると銀行もいまの貸し渋り、貸しはがしという状況をあらためて、お金を貸すようになるでしょうということで、開業して5年以上の個人事業主ならびに中小零細企業を対象としてこの制度をスタートさせたい。これはすぐやることのひとつでございます。

 もうひとつは、子ども手当てです。中学3年生の子ども一人当たり月に2万6千円のお金を支給しましょうということでございます。
 これは段階的に予算と相談しながらやるわけですが、いずれにしてもすぐ着手するということを決めております。
 親の収入によって子どもの教育に格差が生まれるような状態は本当になくしていかなければいけません。何といっても日本の将来を担う子どもたちがしっかり教育を受けられるということが大変大事なわけでございまして、その環境整備のために全体で5兆6千億円かかりますが、今までの既存の児童手当を振り替えたり、あるいは子どもに対する扶養控除をやめたりということをしながら、この財源をつくっていって出そうと考えております。
 これをやりますと、ひとつはもちろん経済効果もあります。たとえば1兆円消費に回るだけで、波及効果は2兆6千億円くらいになります。5兆6千億円のお金を大事に使っていただいて、なおかつ子どもを育て、そして経済にも利するという意味で大変大事な政策だと考えております。

 すぐ財源の論争になりますが、麻生さんだって定額減税の財源を示さなかったですし、来年4月から基礎年金部分の国庫負担を3分の1から2分の1にするための財源も示しておりません。
 結局どこに財源があるかといいますと、いま一般会計と特別会計で212兆円なんですね。一般会計85兆円で、残りは特別会計ということで、いま28の特別会計があります。この28の特別会計全体で2007年度の決算を見ますと、なんと剰余金は42兆7千億円もあるんですよ。その見通しは政府の見積もりよりも15兆円多かったんですね。
 こういうこの特別会計というのは今まであまり議論もされず、資料も出されませんでした。
 参議院が変わったがゆえに、だんだん資料が出てきて問題点が明らかになってきたんですね。たとえば揮発油税をベースとする道路整備特別会計というのがありますが、これは毎年1兆円ずつ繰越をしているんです。その上6千億円は道路以外の目的に使っていたということも明らかになっています。

 こういうのをひとつずつチェックしていきますと、本当にたくさんのお金が眠っているということがわかるわけでございまして、そんな意味で私どもはこの一般会計、特別会計合わせた212兆円のうちのだいたい1割を他の予算に組み替えるということをしなければいけないと思っています。
 自民党が「できない、できない」というのは、各省庁、その下に局があって部があって課がありますよね。そこからの積み上げなんですね、毎年シーリングをかけて5%減とか、こっちは5%増やすとかいって、課からの要求をベースにしてやっていますから、枠が変わらないんですね、枠組みが。
 だから自民党政権を続けているうちはいくら経ったってこの枠組みは変わりませんから、予算や一般会計、特別会計のお金の使い方を大幅に変えるということができないんです。これはバッサリやらなければダメですね。
 そのために私ども民主党しっかり頑張っていきたいと決意しております。


   2008年10月6日

横 路  孝 弘