未来設計のある、生活重視の国の形を作っていこう!


 

 福田内閣が誕生して半年以上たちましたが支持率20%と余りにも無残な状況です。
 安倍前総理が無責任に政権を放り出した後、何の準備もなく、しかも自前の内閣を作らずにスタートした結果と思います。本当に直近の参議院選挙で国民の厳しい審判を受けたわけですから、小泉内閣、安倍内閣の負の遺産を一掃しなければならなかったのです。

 現状はどうなっているのか、どんな政策を実行し、どんな国を作るのか、福田さんは国民に向かって、ビジョンや決意を何も語ることなしに、官僚のいうままにこの半年間過ごしてきました。
 政権は最初の100日が大事だと言われています。その100日を無為に過ごしてアフガニスタンの米軍への給油を継続することに終始してしまったといっても過言ではありません。

 オーストラリアで、昨年末の12月に労働党のラッド政権が誕生したのですが、今年の3月に「政権100日の成果」を発表しました。実に政権のステップと目標が明確になっています。9の分野、107の項目の政権公約について、具体的にどんな措置をとったのか、その達成状況を明らかにしたのです。
 私は、そのレポートを読みながら政権準備を具体的にする重要性を痛感いたしました。民主党も他山の石とすべきで、その準備を着実に進めつつあります。

 もうひとつ大きな問題は、福田総理と自民党と官僚が、参院は変わったという、その意味が理解できなかったということです。
 衆参で多数を取っていたときと同じ意識で、同じ行動をするなどということは、信じられないことですが、それが今国会だったのです。与野党の事前の協議は残念ながら行われず、衆議院の再議決が錦の御旗のようになりました。ですから議長・副議長が斡旋をせざるを得なかったのです。
 今後、双方、力に頼らずに充分な協議が大事でして、現実をしっかりみながら、与野党ともに慣れていくことが必要でしょう。

 確かに福田さんは小泉内閣、安倍内閣の負の遺産を引き継ぎました。
 大きな批判と混乱をもたらしている後期高齢者医療制度は小泉内閣のときに、自民・公明両党の力で強行採決されたものです。あの時の厚生労働委員会のひどい有様をニュースの映像で憶えておられる方もおられるでしょう。消えた年金問題の処理は安倍内閣が民主党の提案を無視してきた結果、いまだに2000万件が不明な状況です。

 こうした負の遺産はたくさんありますが、しかしこれらを一掃するという決意は福田さんにはなかったのです。自民党政権だからやはり無理なのです。
 医療の崩壊、介護現場の人材難、生活保護などのセフティーネットのカット、拡大する貧富の差。それにはトータルとして本当に安心できる社会保障政策を確立する政治の組み換えが必要です。防衛省や国交省をはじめ種々な官僚機構や企業、政治家との癒着や税金の無駄使い、納税者は今どんな風に税金が使われているのか目を凝らして見つめています。子供たちが夢を持ち、未来に期待できる社会、まじめに一生懸命に働いてきた人たちが、人生の困難にぶつかった時、安心できる仕組みをこの国はつくっていかなければなりません。

 一度、民主党にやらせてみてください。
 政権交代がなければ、負の遺産や癒着を断ち切ることができません。ご一緒に頑張りましょう。一層のご支援をお願いいたします。

   2008年6月1日

横 路  孝 弘  
2008年1月30日、両院議長斡旋を決めた両院正副議長と各党幹事長