問題・混乱の責任は「小泉・安倍・福田」


 

 皆さんこんにちは、横路孝弘です。
 4月も中旬になりまして、北海道も暖かくなってまいりました。
 私の家の庭のチューリップも咲き始めております。

 さて国会ですが、いま山口2区で衆議院の補欠選挙が行われています。この投票結果によって、これからの政治も非常に大きく動いていくだろうと思うんですね。
 あの例の道路特定財源の暫定税率が2月末に強行採決されましたから、そこから参議院に送られましたので、ちょうど4月29日の午前0時に60日を迎えるのです。29日は休日ですから、30日にたぶん自民党は3分の2の再可決で暫定税率を元に戻すという措置を取ると思います。
 そのときに自民党から造反が出るのかどうか、造反が出なくて成立した場合に、では民主党のほうは問責決議案を出すのかどうか。問責決議案というのは内閣不信任ですから、それが成立したら内閣が提出する法案の審議を行うということになりませんので、参議院は全面ストップです。
 参議院をストップさせた野党は、では衆議院で法案審議に参加するかといったら参加しませんから、これはもう国会全面ストップということになるんですね。
 そのときに、では福田さんは総辞職や衆議院解散するかというと、そのこともなかなかはっきりしない。問責決議案を出すか出さないかは今まだ野党の中で議論中で、民主党の中も意見が割れているようでございます。

 そんなことで、政治が非常に大きく動いていくということになるわけですが、福田内閣が誕生してこの間、どうしてこんな事態になっているのかというと、ひとつはやはり全く準備なしに総理大臣になったということが大きいんですね。
 全く準備なしになりましたから、官僚の言いなり。だから政権が誕生して最初の100日間が大事だといわれているその100日に何もしなかったんですね。もっぱらインド洋へ自衛隊の給油艦を派遣して米軍艦船などに燃料を供給する問題で頭がいっぱいだった。
 物事がどんどんと変化した、原油高、あるいは穀物価格の高騰、経済も厳しくなっていくという中で、漠然と日々を過ごしてしまったということなんですね。
 私はこれを教訓にしなければならないと思います。だから民主党も政権を取った最初の100日に何をやるかという「100日政策」が大変大事なんですね。
 オーストラリアは昨年12月に保守党から労働党へ政権が代わりました。先日、「100日の成果」というものを発表しました。政権公約で、100日のうち何ができたのか、どういうものに予算をつけたのか、非常に明確に出しておられます。
 そういう準備を私どもはしなければいけないと小沢代表にも申し上げておりますし、その準備をしっかりやって済ませておきたいと思っています。

 福田さんは相次いでお詫びを言っていますよ。
 まず最初に薬害C型肝炎救済で国の責任を認めて、お詫びを申し上げました。
 それから建築基準法の改正によって、住宅の着工が減って「建設不況」といわれるような事態になったことに「大変ご迷惑をおかけしました」と。
 海上自衛隊のイージス艦「あたご」が漁船と衝突した事故でも「申し訳ない」。
 ガソリン税の暫定税率期限切れでもお詫びを申し上げました。
 宙に浮いた年金記録の照合問題。これもお詫びを申し上げました。
 後期高齢者医療制度の保険料天引き開始。この法律は自民党と公明党が強行採決してできた法律ですよ。「この間準備しなかったことは申し訳ない」といって、総理大臣になってからもう6回も謝っています。
 ただこれ、福田さんだけの責任でもないんですよね。
 たとえば後期高齢者医療制度というのは、障害者自立支援法もそうですが、自民党と公明党があの郵政国会の後に強行採決したものです。
 宙に浮いた年金記録の照合問題は、安倍総理のときに、「台帳とコンピュータを突き合わせしなさい、全員に手紙を出して問い合わせしなさい」という野党の主張に対して、「必要ない」といってほったらかしてきた責任が大きいんですね。福田さんの責任も大きいですが、安倍さんの責任も大きいわけですよ。
 それから建築基準法改正は去年の6月からスタートしたわけですよ。もうあのときからいろいろと問題が言われていた。なのに安倍さんは何もやらなかった。そして福田さんになってからも建設着工戸数がグーッと減ってきて、慌てて12月にかけて大変だ大変だと言い始めたんですね。
 薬害C型肝炎救済もこの間の保守政権の責任でございます。

 ですから、今回の事態というのは、小泉政権、安倍政権、そういう流れの中で今の政権に問題が集中しているということなんですよ。
 だから責任は小泉さん、安倍さん、福田さん、3人にあるんだということを私どもははっきり見ておかなければいけないと思っております。

   2008年4月20日

横 路  孝 弘