福田政権は国民のために何をしたか

 

 皆さんこんにちは、横路孝弘です。1月18日から通常国会がスタートいたしました。
 昨年は皆さんのご支援で参議院において逆転を実現いたしました。今年は「逆転」から「政権交代」へ。政権交代をかけて、様々な課題を抱えている日本の現状について、厳しい論戦を展開していかなければならないと思っております。

 福田内閣が誕生して4ヶ月過ぎましたが、一体国民のために何をやってくれたでしょうか。どんなことをやったか、皆さん何かご記憶ございますでしょうか。
 いま景気が悪い要素は原油高などいろいろありますけれども、そのひとつが建築基準法の改正の問題です。建築確認の申請に時間がかかっているのです。昨年6月から実施されましたが、実施直後から問題があると指摘されながら、国土交通省も安倍内閣も福田内閣も放ってきて、そしてこれが北海道などではいま一番大きく景気の足を引っ張っているわけであります。
 やればできることを放置してきた。ですから「官製不況」と言われる所以であります。

 また福田内閣は薬害肝炎問題を解決したと言っていますが、初めはそういう方向ではない結論を出して、原告団や弁護団、そして世論の猛反発を受けて、支持率が31%に下がって、それでようやく原告団・弁護団の主張のとおりの政策を、しかも官僚の抵抗があったので、議員立法で各党協力して成立させたわけですね。ですから福田さんの功績とはなかなか言えません。

 年金問題についても、私ども民主党は、5000万件の消えた年金問題を浮き彫りにして取り上げ、これは市町村などの年金台帳と社会保険庁のコンピュータの突き合わせをしなければダメですよと。それから一日も早く年金を受け取っている人、そして払い込んでいる人に対して、どうなっていますかという通知をしなければダメですよと2年前から言ってきたんです。
 しかし政府は「そんなこと必要ない」と言って、今年3月までには残らず全ての人に1円も余すことなく支払うようにいたしますと参議院選挙の公約に掲げたわけですよね。それが今になってできなくなっちゃった。
 自民党の機関紙も表現を変えまして、「実現できるように努力します」と。「公約」がいつの間にか「努力します」に変わっちゃっているんですね。こんな無責任な政治はやはり変えていかなければならない、こんな思いでいっぱいでございます。

 今年は北海道で洞爺湖サミットがありますが、昨年暮れにバリ島で行われたCOP13では、二酸化炭素を削減して地球温暖化を防ごうとヨーロッパ各国は具体的な目標を提起したわけですね、30%とか40%削減しようじゃないかと。
 しかしこれに反対したのがアメリカと日本です。アメリカの反対に日本も乗っかったので、「一体日本は何を考えているのだ!」と世界中から集まった1万人を超えるNGO関係者から物笑いのタネになったんですね。
 企業に気兼ねをして、削減ひとつできない政権が洞爺湖サミットをやったって、良い方向性は出てこないと思っています。

 皆さん、何か自民党に期待できることありますか? やはり民主党に代わって、今の政治を正面から、根本から変えていかなければなりません。日本の社会はもう本当に大変なことになっています。
 特に問題なのは、これから日本の社会をつくっていく健全で優れた人材を持ち得ない社会になってしまっているということです。日本の若い人たちも「気楽に暮らせればいいんだ」ということで、責任感を持って何かをやろうとか仕事をやろうという意欲が本当になくなってきてしまっています。
 どうも、物事を考える力も、他人の心を想像し思いやる力も、モラルも、体力も、辛抱強さも、社会の寛容も、みんな急速に失われつつあり、ともかくマネーゲームに興じ、弱肉強食が当たり前というように、日本人も日本社会もおかしくなってしまいました。小泉内閣の大きな責任がそこにあるわけです。

 何と言っても大事なことは、やはりしっかりと働ける仕事があって、その仕事を一生懸命やればその収入で生活できるという社会のベースです。小泉内閣が破壊したこの社会のベースをしっかりと取り戻すことです。

 それから社会保障問題。医療にしても年金にしても介護にしても、多くの問題を抱えています。老老介護に疲れて無理心中するケースが年を明けてからも何件も報道されている、こんな先進国はありません。
 政治の力で、介護施設を造る、地域で生活している人のバックアップを充分に行う、介護で働いている人の給料を上げるのです。あんな安い給料では働く人がいなくなってしまいます。そういう問題は政治の力で解決できるのです。

 今度こそ政治を変えましょう!どうかそのために民主党へのご支援を心からお願い申し上げまして、今の状況の報告とさせていただきます。ありがとうございました。

   2008年1月24日

横 路  孝 弘