防衛省事件・薬害肝炎…、参院逆転で追及・解決へ

 

 皆さんこんにちは、横路孝弘です。一年経つのは早いですね、もう12月になってしまいました。
 国会は、参議院で野党が多数派になるという与野党逆転の結果、大変様変わりしてきています。防衛省前事務次官の守屋被疑者に対する証人喚問が実現したのも、参議院で与野党が逆転しているため。参議院で負けていれば参考人招致くらいで終わっているんですね。あの証人喚問は非常に大きかったと思います。
 それから障害者自立支援法を見直していくとか、後期高齢者医療制度、これは75歳以上の方がみな新しい医療保険制度に入るということで、特にいま扶養家族としておられる方が新しく保険料を納めなければいけない。毎月6千円とか7千円納めるというようなことになる。しかしこの負担は次の衆議院選挙が終わるまで凍結すると、政府与党は本当に恥ずべきことをやっていますが、しかしそういう政策を打ち出してきたというのも参議院逆転の結果だと思います。

 いまたくさんの課題を抱えていますが、ひとつはやはり防衛省の問題ですね。この疑惑は本当にたくさんあるんですけれども、山田洋行という商社を通じてアメリカからいろんな兵器を買った。その価格が相当水増しされている、もともと高い上にさらに水増しという、これは刑事事件ですね、詐欺罪に当たるようなことをやっています。しかしそれは山田洋行ばかりではありません。
 それから沖縄の米海兵隊がグアムに移転するのですが、もともとアメリカの兵隊が自分の国に戻るのに、どうしてその隊員が住む住宅だとか運動場だとかプールだとか教会だとか、そんな施設の建設費用をどうして我々日本人の税金で負担しなければいけないのでしょうか。7000億円ですよ7000億円。しかもこの移転における建設費用はグアムの業者の見積もりの実に4倍というわけですから、あきれてしまいます。
 そういういわば官僚の世界と業界と、これにまた政治家が何人も群がっているという構造で、こういうのはしっかりと解明していかなければいけないということで追及の最中です。

 それから薬害肝炎の問題もひどい問題ですね。フィブリノゲンという薬は1964年に発売されました。そして実はアメリカでは1977年に製造中止になっているんです。日本では1987年くらいに青森で集団感染が起きまして、厚生省は1988年から回収に入っています。ところが最近原告に加わった人の中には、そのあと1991年に出産する時にこのフィブリノゲンを投与された方もいます。
 原告の中に女性が多いのは、出産するときにフィブリノゲンという止血剤が使われているケースが多いからです。
 アメリカでは1977年に製造中止になったものが、日本ではその後もずっと使われていて、厚生省が回収命令を出してからも使われていたというひどい問題です。
 そしてこの薬害肝炎の発端であるフィブリノゲンを発売したのは、もともとはいわゆるミドリ十字という会社ですね。あの薬害エイズの非加熱製剤を販売した会社です。
 このミドリ十字という会社は誰が作ったかというと、731部隊って皆さんお分かりですか? 太平洋戦争中に中国の黒龍江省、ハルピンの近くに大きな施設を造って、東大や京大や岡山大学などの公衆衛生の医者が集まって、ペストやチフスなどの生物兵器を作り、さらに中国人など3千人もの生体実験、生体解剖などをしたのが731部隊です。これは戦犯追及は何も受けないで、資料を全部アメリカに提供して戦犯追及から逃れたんですね。No.1が石井四郎、No.2が内藤良一というんですが、このNo.2が中心になって1950年につくったのがミドリ十字なんです。最初はアメリカに言われて朝鮮戦争でのアメリカ兵のために輸血用血液を集めることをやった会社なんです。

 本当にひどいもので、これからまだまだ類似の薬などもあって大きな問題になっていきます。こういう問題をやはりしっかり国会で追及する、そのために参議院での逆転というのはいま本当に資料要求だとか証人喚問で大いに役立っています。
 次はいよいよ衆議院総選挙によって政権交代ということで、新しい年もまた頑張って参りたいと思っています。ありがとうございます。

   2007年12月15日

横 路  孝 弘