58回目の終戦を迎えて

 

 皆さんこんにちは。今年は蝉の声も聞かずに夏が過ぎて、もうキリギリスが鳴いているように、異常気象が世界も日本も覆っています。
 今年のお盆休みは久しぶりにゆっくり自宅で過ごしました。お墓参りをしたり妻と映画を観に行ったりしました。
 今年はあの戦争が終わってからもう58年経ちます。NHKドラマ『大地の子』ですとか、広島・長崎の原爆についての悲惨な状況などの報道をテレビでゆっくり見ました。やはりこれらをみると、もう58年も経っているのに戦争の傷跡はまだまだ残っているんです。

 しかし今のアメリカは、ブッシュ大統領に代わってから小型の核兵器を使えるようにしようとしています。核というのは使えない兵器だったはずですが、小型の核兵器の開発に乗り出している。またあちこちで戦争を引き起こしている。しかも国連憲章や国際法にも反する違法な戦争をやっているわけです。
 私はブッシュ大統領の顔を見ていると、昔観た『猿の惑星』という映画を思い出します。宇宙飛行士が地球に戻ると、もう何十年、何百年経っているんですが、地球が廃墟になって猿が支配している。この宇宙飛行士がいろいろと活動して、最後に廃墟の中から発見するのは自由の女神なんですね。これは核兵器を使用してしまい、地球が破壊され、あのニューヨークも廃墟になったという映画なんですけれども、ブッシュ大統領の顔を見るたびにこの『猿の惑星』を思い起こし、そしてこの人も地球を破壊する、そんな人になりかねないというように思っています。

 そのブッシュ大統領に何でも従っているのが小泉さんなんです。イラクにもとうとう自衛隊を派遣するようになりました。自衛隊員から戦死者が出るかもしれないし、自衛隊員がイラクの人を殺すかもしれないということを頭から認めようというわけです。
 イラクの状況を見るとまだまだアメリカ兵がたくさん亡くなっています。あの占領下のイラクで、ここは非戦闘地域でここは戦闘地域だと分けることができるはずがないのです。こういう神学論争をやっているのは野党ではなくて政府なんです。そしてともかくブッシュ大統領に言われたから自衛隊を派遣しようという、何ともあきれるばかりです。

 いよいよこの秋には衆議院の解散総選挙ということで、私ども民主党もできるだけ野党を結集して、そして自民党に政権交代を迫っていきたい。もちろんそのためには今の本当にひどいこの日本の社会や経済の状況に対して、やはり安心のできる社会をつくるための政策的な対峙が必要です。自民党とはここが違うよという政策を明らかにする。
 例えば社会保障を充実させる。ヨーロッパと比べて日本の社会保障給付で非常に違うところは、子供に対する給付と失業者に対する給付が非常に少ないことなんです。こういうところへ給付されたお金はすぐ消費に使われるわけですから、社会で回っていくんです。しかし公共事業は生産波及効果も雇用吸収力もほとんどなくなってきています。
 いわば国の歳出構造を変えて、人々が不安に思っていることを解消しながら需要も作り出していく、そういう経済再生と雇用安定のための政策が必要なんだと思っています。

 10月解散、11月選挙となりそうでして、これから国会が開会されるまでの間、地域の皆さんとお目にかかる機会も増えるかと思いますが、ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

  2003年8月18日

横 路  孝 弘