戦争の反省から生まれた憲法。
それは21世紀の世界平和に向けた理想です!


 


 皆さんこんにちは。寒くなってきましたけれども、いかがお過ごしでしょうか。
 いよいよ20世紀もあとわずかとなってまいりました。迎える21世紀、日本にとって一番大事なことは何でしょうか。それは何と言っても「平和」であるということだと思います。日本も平和である国家として生きていかなくてはなりませんし、アジアや世界の平和をしっかりと創り上げていく国家として生きていかなければいけないと思っています。

 考えてみますと、戦争が終わってから55年間、戦死者を一人も出すこともなく、戦争未亡人をつくることもなく、子どもが戦死したと言って嘆く母親がいなかった国は多分日本くらいではないでしょうか。これは世界に誇るべきことだと思います。
 それはやはり憲法の前文と9条があったからなんです。日本の自衛隊は日本の国土を守るためだけです。海外に行って武力行使したり、海外の戦争に参加するということがなかったのは、やはり憲法のお陰なんです。その憲法の一番の核は「平和主義」です。
 もし憲法がそうでなければ、日本の自衛隊は多分ベトナム戦争に参加してたくさんの人が亡くなったり傷ついたりしたんだと思います。

 今までいろんな憲法改正の議論が過去にありました。昭和30年代の半ばにもありましたし、また環境権を憲法に入れようじゃないか、地方自治を入れようじゃないかなど、いろんな議論がありましたけれども、最近は堂々と憲法の前文や9条を変えようという意見の人が出てきてびっくりしております。
 しかもこともあろうに、我が党の代表がそんな発言をするんですから、本当にびっくり致しました。私はこれを許すことができないと思っています。

 集団的自衛権を行使できるように憲法を改正しようと鳩山さんは言われましたけれども、集団的自衛権とは何かと言いますと、他国が自衛権を発動したときに、その国をバックアップするために自分の国も自衛権を発動するというやり方なんです。
 例えばアメリカと、もし日米安保条約を日米相互防衛条約に結び直したとすれば、アメリカがどこかの国の戦争に参加してアメリカの艦艇が攻撃を受けたら、日本の自衛権が発動されるというやり方になるわけですから、戦争に参加するような憲法を私どもはつくるわけにはいきませんし、もちろん国民の皆さんがそんなことを望んでいるわけでもないと思っています。

 やはり一番大事なことは何かと言いますと、憲法9条、これは一つの理想であって目標です。それに向かって世界をどう変えていくのかというのが大変大事だと思います。

 また、国際的な平和協力も重要です。最近では国家間紛争は少なくなり、一つの国の内部が「貧困」がベースになって崩壊し、いろんな部族間の対立や宗教的な対立が生まれて、そこから飢餓が発生したり大量虐殺が起きたり難民が発生したりするような内部紛争が増えてきました。そういう紛争に対する国連による平和回復のための計画づくりも大変大きなテーマになっています。
 そういう中からPKOの議論があるんですけれども、平和回復のためには貧困を解消することをはじめたくさんのやるべき仕事があるんです。何も軍事力を行使するということだけが仕事ではありません。日本としてできることをしっかり行うということが大変大事だと思っております。

 日本の憲法は、この前の戦争のいろんな反省の中から生まれた憲法です。あの戦争を遂行していく過程の中で人々の基本的人権は抑えられました。他国を植民地支配して、その中で多くの人々が死んでいったというのも事実です。
 そういった悲惨な戦争体験の中から日本の憲法は生まれたんだということをもう一度考えながら、21世紀の日本が、そして世界が、本当に平和であるように努力していくこと、それが民主党に与えられた、私ども政治家に与えられた使命だと思っております。

 本当に平和な21世紀をつくるために頑張っていきたいと思います。
 ありがとうございました。

 (よこみちテレホンより一部修正…011−551−4532)

   2000年11月18日
                                            衆議院議員 横路 孝弘