小沢一郎さんとの会談について
2003.11.25

 総選挙ではご支援を頂き、ありがとうございました。心から御礼申し上げます。
 特に北海道では、全員当選を実現できましたことはうれしい限りです。本当にありがとうございました。
 来年の参議院選挙で与野党逆転を実現し、次の総選挙を政権交代の闘いとしていかなければなりません。
 そのためには民主党衆議院議員177名一致協力していかなければなりません。

 選挙期間中に、「横路さんは小沢さんと一緒にやれるんですか」とよく聞かれました。小沢さんも同じようなことを聞かれたようです。
 それは、お互いの安全保障についての議論が水と油であって一致できるものではないと思われているからです。
 実は2年前、小沢さんたち自由党の皆さんと議論して、問題点を整理したことがあります。(別記)

 いまイラクへの自衛隊派遣が行われようとしていますが、これはアメリカの要請の基づくものであります。
 民主党も私も、アメリカによるイラク戦争は国連憲章に反した違法なものであり、自衛隊を派遣すべきではないと考えております。
 アメリカがイラクへ戦争をしかけた理由は、イラクは大量破壊兵器を持っている、その兵器がテロリストの手に渡るかもしれない、そのテロリストがアメリカを攻撃するかもしれない、だからいま戦争を行って阻止するんだというものでした。
 これは国連が禁止している予防戦争であり、先制的な軍事力の行使だったのです。しかも大量破壊兵器は見つかりませんでした。
 これを前例にすれば、アメリカの要請があれば自衛隊は地の果てまで出撃することになってしまうでしょう。こんなことを許してはなりません。

 そこで、自衛隊は日本の国土防衛の組織であって、そのことに専念する。集団的自衛権の行使は行わない。国際平和協力は自衛隊とは別の組織を作り、国連の決議による要請にのみ協力することなどを双方で合意した2年前の問題点の整理を、今回のイラク情勢などを見て最近小沢さんと再確認したところです。
 もちろんこれから党内における議論を通じて、別組織の内容を具体化することなどが必要です。
 私は、軍事部門ばかりでなく警察部門や医療グループなども含んだ組織であって、北欧の即応部隊などの例を想定しています。
 いずれにせよ、政権交代をめざしてお互いに協力してやっていきましょうと確認した会議でした。


<別記>

 日本国憲法の理念である平和主義・国際協調主義に基づき、我が国の平和と安全、独立を確保するため、安全保障は以下の原則により行う。

(1) 自衛隊は憲法9条の理念に基づき専守防衛に徹する
 日本が武力による急迫不正の侵害を受けた場合およびそのまま放置すれば侵害を受ける蓋然性が極めて高い場合に限り、国民の生命および財産を守るため、武力による阻止または反撃を行うものとし、それ以外の場合には、個別的であれ集団的であれ、自衛権の名の下に武力による威嚇または武力の行使は一切行わない。

(2) 地域安全保障体制の確立
 日本およびアジア太平洋地域の平和と安定のため、日米安全保障体制は引き続き堅持する。さらに日本を巡る北東および東南アジアの平和的国際環境を醸成し発展させるため、当該地域諸国(米国を含む)からなる協議・協調の機構設立を目指す。

(3) 国際平和協力は国連を中心に行う
 国連を中心に世界の平和・安全を確保するために日本として積極的に貢献する。そのために自衛隊とは別組織の国連待機部隊を新たに創出する。国連の決議等によって要請された行動にその部隊を直ちに派遣し、国権の発動とならないよう、指揮権を放棄し国連に委ねる。

以上