2年ぶりに訪中

“アジアの平和と日中友好で意見交換”
2000.9.15〜20

 9月15日から20日までの6日間、私が会長を務める「民主党日中21世紀の会」は中国共産党対外連絡部の招待で、私が団長として新人議員を含めた9名で2年ぶりに中国を訪問しました。
 いま中国は、海岸地域は発展しているものの内陸部は遅れていて、年収が700元(日本円で1万円)以下の人が4千万人いるといわれており、貧困からの脱出のための西部大開発事業を計画しています。
洞窟内の家で生活している子供たちと民主党日中21世紀の会訪中団 西安から車で3時間のところに黄土高原の彬県という人口32万人の地域を視察しました。ここでの生活は農業が主体で、その半数がりんごや梨の果樹、その他に小麦と若干の野菜を作って生活しています。この地域には新しい家が建っている一方で、100〜300年前から土をくりぬいた洞窟で生活している家もありました。生活環境としては悪く、そこの住人はやはり「地上の家で生活したい」と語っていました。
 この地域は山に囲まれた谷間にあり、年間500ミリの降雨量しかなく、山の上まで段々畑を作ったものの作物は取れず裸になったため、今は植林植樹事業を行っています。
 問題は収入をどう増やすかで、付加価値をどうつけるか、複合農業をどう実現するかなどについてぜひ北海道農業を見たいという要望もあり、何とかバックアップしたいと思います。
 北京では、招待してくれた中連部幹部や外交部補佐官と日中関係、朝鮮半島問題、台湾やTMD(戦域ミサイル防衛)問題などについて率直な意見交換を行いました。
 私ども民主党は、中国は一つであり、従って台湾の独立は支持しない、しかし同時に中国と台湾の統一は武力を行わず、話し合いで平和的に解決して頂きたいと申し上げました。
 その後、コンピューター関係のベンチャー企業を訪問しました。この企業は北京大学からの出資など4万元でスタートし、今や50億元の資産を持つ大企業に成長、さらに新しい企業への投資をしているそうです。中国におけるベンチャー企業の躍進、IT分野の目覚しい成長を感じました。
尉健行・中央政治局常務委員と会談する横路 最後に人民大会堂において、江沢民氏以下7人の中央政治局常務委員の1人である尉健行常務委員と会見し、中国で大きな課題となっている政治・官僚腐敗をどうやって無くしていくか、国営企業改革に伴う失業者の生活保障の問題などを中心に意見交換を行いました。
 また、中国には法輪法というエセ宗教などが大きな力を持ってきており、改革に伴う社会不安の一つの表れで、そんな点では日本とも共通点があると話題になりました。
 今回は他にも北朝鮮・金正日総書記の訪中や中国共産党の訪朝などについて詳細に聞くことができ、今後の活動に活かせる充実した訪中でした。

      (写真:尉健行・中央政治局常務委員と会談)

訪中日程
 15日(金) 西安着。茂陵(漢の武帝の陵)、楊貴妃の墓を見学
         書家「薛凡(せつぼん)」宅訪問
 16日(土) 西安城壁(北門)、大雁塔を見学
         陜西省党委員会書記と会見
         華清池、兵馬俑を見学
 17日(日) 彬県(ヒンケン)にて県党書記、県長らと会見
         植林事業予定地、希望小学校、農家を視察後、北京へ移動
 18日(月) 李成仁・中国共産党中連部副部長主催の懇談会、歓迎宴会
         外交部にて王毅部長補佐官と会談
         釣魚台国賓館にて李鉄英・中央政府委員と会見、宴会
 19日(火) 国務院台湾事務弁公室にて周明偉・副主任と会談
         コンピューター企業「方正集団公司」を訪問
         現代国際関係研究所にて徐淡・副所長らと懇談
 20日(水) 谷野作太郎大使主催の朝食会
         人民大会堂にて尉健行・中央政治局常務委員と会見
         故宮を見学、中日友好協会訪問
         北京を出発し帰国

訪中団名簿
 団 長  横路 孝弘
 秘書長  細川 律夫
 団 員  桑原 豊、生方 幸夫、木下 厚、今野 東、長妻 昭、三井 わきお(以上衆院議員)
 随 員  石原 憲治(細川律夫衆議秘書)