航空自衛隊機誤射事故の現地調査・自衛隊に対する申し入れ
北海道:北広島リハビリセンター、航空自衛隊第2航空団(千歳)
2001.6.27

着弾地点を調査する横路ら 6月25日午前10時55分頃、航空自衛隊F-4型戦闘機による誤射事故が発生した。
 恵庭市・島松演習場内での射撃訓練中に200発ほどが発射され、一部が演習場の北約10kmにある社会福祉施設「北広島リハビリセンター」の建物、車両、道路等に12発が着弾。また、近くのゴルフ場でも弾丸が発見された。

 民主党北海道は同日、自衛隊機誤射調査委員会(竹村泰子委員長)を設置し、情報の収集を行うとともに、27日には、現地調査、及び自衛隊に対し全戦闘機の点検・再発防止策の確立などを申し入れた。
 また、民主党(本部)は26日、中谷防衛庁長官に対し「防衛庁の責任は極めて大きく、猛省を促す」と厳重に抗議した。

銃弾が貫通した車庫の屋根の鉄板を指差す横路 6月27日(水) 
○北広島リハビリセンター視察

 事故当時の様子を芝田卓夫センター長から説明を受け、その後、着弾した場所の確認をした(写真左が横路)。
 弾痕が残っている場所は建物に近く、改めて恐怖を感じた。アスファルトに残っている着弾の痕は、ところによっては親指がすっぽり入るところがあったり、車庫の屋根の穴は、アスファルトに残っている穴の倍ほどで、厚い鉄板が紙のようにめくれていた。(写真左が横路)
 現場は、建物を囲んだ駐車場と通路で、いつもは入所者が散歩や、車椅子の人が日光浴をするためにでたたずむ場所と聞き、本当に人に当たらなかったことが奇跡に感じられるほどだった。

○航空自衛隊第2航空団へ申し入れ
 現地調査のあと、午後4時30分ごろ、千歳市にある航空自衛隊第2航空団へ出かけ、この団の司令、岩崎茂氏に面会し、申し入れを行なった(写真右から2人目が横路)。

 申し入れの主な内容 
1.事故の原因究明を徹底して行なうとともに、全戦闘機の点検を実施し、速やかにその真相を道民の前に明
  らかにすること。
1.演習場外に被害は及ぶことが絶対ないよう、戦闘機の進入経路や標的位置の見直し等、抜本的な安全管
  理・再発防止策を確立すること。
1.以上のことが明らかにされるまで訓練を中止すること。

申し入れをする横路ら 司令の話では、事故を起こした戦闘機は沖縄にある第84飛行隊に所属する4機のうちの1機で、訓練を始めて6日目にあたり、あと1週間の訓練が残っているとのこと。現在事故調査委員会が原因を調査、おおよそ原因が確認されたようだとのことだが、正式発表はまだされていない。

 事故機が発射した機関砲弾は188発で、現在発見されている弾は18発、残りの弾の発見に全力をあげているが、柔らかい土の中に入ると50cm程めり込んでしまい、発見は困難をきわめているとのこと。
 現在、緊急スクランブルを除き、全自衛隊で弾を装着した訓練は中止している。また、千歳を基地とする航空機の訓練は中止している。

(記事提供:民主党北海道)